男性ホルモンを損ねない毛髪治療

現在、主流の毛髪治療

AGAの治療は、FDAで認可されている治療方法を基に計画されています。
経口フィナステリド、外用ミノキシジル、低出力レーザーなどが多く用いられ、商業的にネットでも購入できるのが現状です。さらには、ホルモン療法や栄養補助食品なども乱立しておりどの治療が自身に合った治療なのかもなかなか判断しずらいのが現状です。皮膚科の専門医などでは、PRPやエクソソーム治療などの再生医療や毛髪移植なども行われています。しかしながら、入手しやすいネットでも販売されている治療を用い医師の管理を受けずに使用をしていることもしばしばあります。


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AGA治療の問題点

泌尿器科の観点からみていくと、外来患者様の中には、男性更年期症状を訴えて受診をされ、実は、フィナステリドを長期連用をしており、勃起不全や陰縮、頻尿などで受診をされる方もいます。男性ホルモンの測定では値が低値となってる方もいます。

フィナステリドの副作用には、EDや性欲減退、オーガズムの喪失、脱力感なども報告されており、医師の管理下に使用をしていく必要があります。

男性ホルモンは、女性にとっても男性にとっても、体を維持していく大切なホルモンであり、筋肉や骨、脂質代謝、糖代謝、認知機能ややる気、集中力にも関係をしてきます。テストステロンを維持した毛髪治療が望まれます。

毛髪の正常な発毛とテストステロンの影響

毛髪の正常な発毛には3段階のサイクルがあることが分かっています。

(1) 成長期
成長期とは、毛包の基部にある真皮乳頭を囲む特殊なケラチン産生表皮細胞の分裂と成長を通じて毛が継続的に生成される2〜7年の活発な時期です。

(2) Catagen(退縮期)
Catagenとは、1〜2週間の移行期および退縮期であり、その間に毛包はアポトーシスの結果収縮し、毛球は皮膚表面に向かって上昇をします。髪を所定の位置に固定する根鞘を失い、クラブ状の端部を発達させてクラブヘア(すなわち、静止状態の髪)を形成していきます。

(3) 休止期
古いクラブの髪が抜け落ちる5〜12週間の休息期です。休止期が終わると、毛包の胚細胞が再び成長し新しい毛球が形成され、新しい毛髪の源となります。 正常な頭皮では、90%が成長期、1%が退縮期、99%が休止期になります。 テストステロンは代謝産物としてDHT(ジヒドロテストステロン)を産生しますが、このDHTが成長期を短縮し、休止期の毛髪を増加させるといわれています。

毛髪治療の新しい戦略

2024年に論文報告された最新の毛髪治療には、毛根、毛髪も問題にとどまらず、頭皮の血液循環や血管新生、毛髪増殖遺伝子発現の促進、頭皮の抗炎症作用を促すたんぱく質の発現など、多岐に渡るメカニズムが発毛には必要だと言われてきています。 報告では、NO(一酸化窒素)などで、毛細血管の拡張を促進し、血流が改善すると、ミノキシジルの効率的な浸透効果があることも分かってきています。毛髪は、つまり、毛髪は、テストステロン値が、高いために薄毛になるのではなく、マルチモーダルな因子によって構成されており、頭皮の血流や遺伝発現の促進、栄養、抗炎症タンパクの促進など多因子が関わって薄毛になることが分かっています。


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Xing H, Peng H, Yang Y, Lv K, Zhou S, Pan X, Wang J, Hu Y, Li G, Ma D. Nitric oxide synergizes minoxidil delivered by transdermal hyaluronic acid liposomes for multimodal androgenetic-alopecia therapy. Bioact Mater. 2023 Oct 11;32:190-205. doi: 10.1016/j.bioactmat.2023.09.021. PMID: 37859688; PMCID: PMC10582348.Copy

世界初の試み
uMSIT東京代官山クリニックでの
新しい毛髪治療戦略

当院では、レーザーを用いた最新の毛髪治療を行います。 毛髪再生医療では、毛髪用注入剤を直接頭皮に注射をすることで頭皮の再生と発毛に対してある一定の効果を示しています。しかしながら、外科的に50か所から100か所程度頭皮に直接薬液を穿刺注入が必要です。

当院では、最新の論文の知見から、頭皮の血流の改善と薬液浸透効率を高める方法に加えて、再生医療で使用するマルチペプチドを使用して発毛を促します。 方法としては、非侵襲的にEr-YAGレーザー(レーザー波長2.94μm)のパルスレーザーを用い頭皮の血流促進を行います。頭皮の活性化を行った後に、再生医療で用いるマルチペプチドを経皮的に吸収させて頭皮の状態を正常化していきます。


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レーザーの特性

特許申請されているFotona SMOOTHモードを使用して頭皮に低温の温熱効果と高温の温熱効果を同時に与えることで、血管の拡張とヒートショックプロテインを活性化することで発毛に必要な線維芽細胞とケラチノサイトを誘導します。 特許の内容としては、トレインパルスと言われるサーマルプロセスを高めるデュアルモードメカニズム(高速と低速の温熱効果)を1ショットで6パルスを同時期に発射し高速パルスは100μ/s以下に制御し、皮膚にダメージを与えずに繊維芽細胞にシグナル伝達しケラチノサイトを誘導するところにあります。


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男性力を落とさずに毛髪ケア

AGAの薬剤には、性機能低下や男性力低下を起こす薬剤も含まれます。当院では、男性ホルモンを投与しながら毛髪治療も行って効果を得ています。 男性ホルモンの代謝物であるDHTは毛髪に悪影響があることは分かっていますが、それ以外の因子も多く毛髪の生育に関連します。男性ホルモンから産生されるDHTの除去をハイブリットペプチドを用い除去しながら、頭皮の活性化をする治療を提供しています。

毛髪の再生医療とハイブリットペプチドの効果

毛髪の治療には、再生医療としてハイブリットペプチドを直接頭皮に50から100か所注入する再生医療や、幹細胞を上清して注入する方法や皮膚移植、植毛など様々な治療が提案されています。当院では、より痛みが少なく安価に毛髪ケアができるようにレーザー治療と再生医療でも用いるハイブリットペプチドの塗布するだけの治療です。

毛髪の成長期を短縮し退縮期が増加する要因には、紫外線からの活性酸素(BAX)、申請血管の成長の低下、細胞活性の低下、そしてDHTやDKK1と呼ばれる遺伝子発現の抑制効果の減弱があります。毛髪に影響する因子を除去するために、これらに効果があるハイブリットペプチドを用い、活性酸素の除去、申請血管の新生、WINTシグナルの活性化による細胞活性により抜け毛の予防、血流促進、栄養源(βカテニン)の補給を行います。また、遺伝子発現の抑制効果としてDHTやDKK1と言われる毛髪の抜け毛につながる遺伝子発現の抑制を行います。そして、インティマレーザー自体にもWINTシグナルの活性化による細胞活性とβカテニンの増加作用があり、レーザー照射をすることによりハイブリットペプチドの浸透効果を高めていきます。

毛髪治療の流れ・料金

毛髪診断士による毛髪診断を受けて頂き、頭皮の状態、頭皮の環境や生活習慣などをお聞きいたします。自宅でのケアなどをご説明します。 施術は20分程度で、頭皮にレーザー照射を行います。頭皮の温度は40度前後に上がりますが、痛みはありません。 その後に、頭皮に薬液を浸透させていきます。 レーザー施術後に3分程度の頭皮血管の走行を考慮した頭皮マッサージを行います。

治療は3週から4週の間隔で行い、8回程度行うことで効果のエビデンスがあります。 効果としては、レーザー開始初期から髪質がなめらかになる変化が出てきます。発毛効果は、4回目以降数か月たってから変化が現れます。

料金体系

毛髪診断士による毛髪診断 3,300円
毛髪レーザー+ハイブリットペプチド療法+頭皮マッサージ 15,000円/回
初診料 5,500円
再診料 3,300円
再生医療 シャンプー・コンディショナー・ローションセット 17,500円
再生医療 シャンプ―・コンディショナー 8,000円
再生医療 シャンプー単品 6,000円
再生医療 コンディショナー単品 6,000円
ペロバームローション 12,500円
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