静岡県uMIST斎藤ファーム
(広々とした農地で、院長が丹精込めて育ててきたジャガイモ)
(先日、院長のご家族とご友人たちでジャガイモを収穫しました)
畑をはじめて8年目。私が、畑を始めたきっかけは、順天堂大学医学部附属静岡病院で准教授をやっていた頃です。目の前に住んでいた私の「畑の師匠」深澤さんとの出会いがきっかけでした。元々、野菜を作ることに興味があり、自宅の小さな庭で野菜を作っていたら、勝手に庭に入って来る人が、御年80才の畑の師匠でした。
「おう!やってるか!」「俺の畑にきてみろ!」と、言いわれるがままに、軽自動車に乗り、自宅の裏の愛鷹山に。師匠の畑で野菜を沢山もらったり、作り方を教えてもらったり。野菜作りの基礎と愛情のかけ方を教わりました。初めは、野菜の収穫の手伝い、畑の耕し方や耕運機の使い方など色々と楽しい体験をさせてもらっていましたが、そうこうしているうちに、いつの間にか師匠の4つの畑の3つを管理させてもらう様になりました。「やってもらうと雑草が生えなくて助かるんだよ」といつも素人同然の野菜しか作れない、耕運機もしょっちゅう故障させる私を優しく受け入れてくれる師匠にいつも感謝をしています。
当時から、仕事は忙しく、昼は病院でロボット手術や診療を、夜間はヘットライトを付けて畑に行き、野菜たちの心配をしていました。時には、後輩から夜間の緊急コールを受けて山から病院へ行くことも。しかしながら、ちょうどコロナの時期でもあり、ほとんどを病院と山で過ごす充実した時間でした。
今では、食と医の研究会として、順天堂大学医学部附属病院の先生方やご家族、お子さん、友人達が、毎年30人くらい総出でジャガイモや野菜の収穫・畑の耕し方などを体験しながら皆で楽しく食を学んでいます。
最近では、京都大学等で腸内細菌の研究が進んでいます。京都の丹波の農家の方々の寿命が長い事に着目した、腸内細菌の研究もあり、以前、私も同じ学会のセッションで発表をさせて頂きました。研究では、無農薬の野菜で腸内細菌を良好に改善し、太陽の光に浴びビタミンDも活性化、農作業での適度な労働で筋力量も維持されます。
我々は、排尿を入り口に体全体の改善を目指していますが、食も、運動も、日の光に浴びることも、すべて体のサーカディアンリズム(概日リズム)やサルコペニア(虚弱)の改善をすることに関係があり、健康寿命を延ばす秘訣です。
皆様の健康と若さを維持することにこれからも精進して参ります。
院長 斎藤恵介
数に限りがございますが、クリニックにご来院の際は
ぜひ、院長が作ったジャガイモをお持ち帰りくださいませ。