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膀胱が老化すると、 おしっこをためられなくなる、出方が悪くなる

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洗面と一体のオシャレなトイレ

尿もれ、頻尿、夜間頻尿というおしっこの3大トラブルの原因は、おしっこを出すしくみに問題が生じているからです。

まず、考えられるのは、加齢によって誰にでも起こる膀胱の老化現象です。

膀胱のまわりは、排尿筋という筋肉で取り囲まれています。また、膀胱はさまざまな靱帯でつり上げられ、骨盤底筋群によりハンモックのように支えられています。

排尿筋には、ゆるむことで尿をため、収縮することで尿を出すという働きがあります。しかし、排尿筋も体のほかの部位の筋肉と同じように、加齢とともに少しずつ筋力も、筋肉量も低下してきます。

筋肉のピークは、25歳くらいといわれています。35歳を過ぎると年間1・5%の筋力低下と1~2%の割合で筋肉量を失うといわれ、60歳を超えると筋力低下は倍のスピードになります。

また、加齢とともに動脈硬化などで血管が衰えて血流が悪くなると、さらに筋肉の動きが悪くなります。つまり、若いころは伸縮性があったゴム風船のような膀胱が、年を取ると伸縮性のない紙風船のような膀胱になってしまうのです。

そうなると、膀胱の伸び縮みが悪くなるだけではなく、尿をためる(蓄尿)機能も悪くなり、若いころと同じような量をためられなくなります。

膀胱が紙風船のようになると、少量の尿でも「尿がたまっています」と脳に連絡が届くようになったり、膀胱の縮む力が弱くなったり、尿を出し切れずに残ったり(残尿)することで排尿の回数が増えてしまいます。

膀胱が衰えると、おしっこの出方も悪くなります。排尿筋が衰えれば、膀胱にたまった尿を押し出す力が弱くなるからです。年齢とともに排尿時間が長くなる理由の1つと考えられます。

人間の体は、いろいろな社会生活や生活環境にさらされています。膀胱の刺澈性を上げるカフェインやストレス、寒さの刺激に加え、年齢の変化や出産などといった人生の大きな変化もあります。

尿道括製筋も、排尿筋と同じように衰えていきます。尿道括約筋の動きが悪くなると、おしっこの出口をうまく締められなくなります。要するに、排尿をコントロールできなくなるのです。

特に尿道が短い女性の場合は尿道括約筋と靱帯のゆるみにより、尿道が上下に激しく動く尿道過可動が起こり、男性よりも尿がもれやすくなります。出産の経験で尿道括約筋や靱帯がゆるむこともしばしばで、40代以上の女性に腹圧性尿失禁が多い理由の1つです。

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